ネコに謎の中毒症(6) 

やっと回復したサイミー
やっと回復したサイミー

   今回の中毒事件の経緯をふりかえってみます。最初はサイミー君のくしゃみと顔の発赤でした。この時の病院の診断はアレルギーでした。しかし、原因が思い当たらず部屋を暖かくして様子を見守りました。症状はさらに悪化し、他の猫たちにもくしゃみや鼻水が見られるようになりました。別の病院の診断は有機物による中毒でした。部屋に原因があると指摘され、新しく購入したカーペットに思い至りました。ちょうど土曜の夜に店長がネコちゃんを気遣ってカーペットの下に電気カーペットを置いたのです。カーペットが加熱され含まれていた有害物質が揮散したと考えられます。よくふとんに潜り込むサイミー君が一番の犠牲になり、部屋を暖めたことで他のネコたちが発症し、別室にいたミニョンちゃんは影響を受けなかったことも仮説を裏付けています。カーペットを取り除くとネコちゃんたちはすぐに快復し、サイミー君は遅れてやっと元気になりました。有害物を検出したわけではありませんが,ネコちゃんや乳幼児がいるご家庭では気をつける必要があると思われます。