2014年元旦の気になるニュースは冷凍食品から検出された有機リン系殺虫剤「マラチオン」です。マラチオンは急性毒性こそ低いものの、図のように多くのアレルギー性疾患との関連が疑われている物質です(保田均資、「やさしい環境科学」化学同人)。混入原因は調査中ですが、原料の安全性の確認の甘さ,工場内の監視の甘さ,製品検査の甘さ,入手した危険情報の取扱の甘さなど危機対応の甘さが気になります。最近アメリカの食品医薬品局(FDA)はペットフードの安全性確保には製品より製造システムを管理する必要があるとしています(前年ブログ参照)。今回も一歩間違えれば大変な惨事になった可能性もあります。今までは十分だった安全対策も新しい段階に入る必要があるのかもしれません。
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