深谷駅に感動

高崎線深谷駅二階部分
高崎線深谷駅二階部分

  爆弾低気圧につかのまの青空がのぞいた10月1日、高崎線の深谷駅を訪ねました。東京駅を模したといわれる駅舎(写真)のレンガ色の重厚なデザインは明治の日本の趣がありました。駅前に渋沢栄一の銅像が建つミニ公園やエスカレータ等が巧みに配置され、何よりも20分間無料の駐車場が設けてあることに感動しました。停車もままならない駅が多いからです。

 実業家渋沢栄一は深谷の生まれです。世界遺産富岡製糸場の建設には深谷から多くの人が協力しましたが、瓦製造職人も煉瓦の生産に協力しました。これが日本初の近代的な煉瓦製造会社となり、深谷駅と工場を結ぶ専用鉄道は旧東京駅に767万個の深谷レンガが使われることにつながりました。深谷駅が旧東京駅をモチーフにしたのもうなづかれます。

*参考年譜:富岡製糸場1872年 深谷駅1883年 日本煉瓦製造1886年 専用鉄道1895年 旧東京駅1914年 現深谷駅1996年   新東京駅2012年