人口減少問題の本質

        家族類型別一般世帯数の年次推移
        家族類型別一般世帯数の年次推移

 図は2000年から2015年までの世帯数の変化です。総人口は2004年をピークに減少期に入っていますが、世帯数は増加しています。増加は主に「単独世帯」によるものです。離別した夫婦のどちらかが養育する「離別夫婦・子」以外は子供がいる家庭はすべて減少しています。これまでの社会が規範としてきた「親族」や「家族」の概念が崩壊しているといえます。

 注目されるのは「非親族を含む世帯」の増加です。この類型にLGBTがあります。子供がいない世帯でも社会の存続に貢献することは可能です。直面する超高齢化社会を考えれば、終生互いに助け合うことを誓約するパートナー制度は子供の有無や性別に無関係な新しい家族制度の一つとして検討されてよいように思われます。