高齢者自動車事故の本質3

 高齢者による自動車の運転はどれくらい危険なのか調べるのに時間がかかりました。これまでの段階で言えることは、高齢者の運転は言われているほど危険ではないということです。図は交通事故の中で死亡者がでた事故の件数です。平成19年に5625件が平成29年には3630件にまで減少しています。調べてみると、この半数近くは自動車以外の、二輪車や自転車などによる事故によるものです。75歳以上の高齢者の死亡事故は年間400件でほぼ一定になっています。これを満足できるまでに減少させるには、交通環境の抜本的見直しが必要であると考えられます。